最強タッグが伝えたい事
滋賀県 SOHO clue かあこ さん (美容師)
ペリカンウエスト 代表 井関 雅也さん(photographer)
共に多くの作品を創造し、信頼し合う二人が、これからのヘアデザイナーに伝えたい事。
SOHO clue かあこ さん
サロンスタイル、リアリティブ、クリエイティブをそれぞれに考えた時に、サロンスタイルが一つの○(丸)だとしたら、リアリティブスタイルってのが1つのサロンスタイルの○に対してほんの少しだけ(○を)足す事。クリエイティブとなると、すっごい沢山の要素(別の○)が加わってくるイメージです。
クリエイティブスタイルって悩むんです。
何が一番悩むのかって、要素があればあるほど自分の中で あーでもない、こーでもない、あーでもない、こーでもない、って要素を足し引きして、カメラマンさんにも、あーかも、こーかもて。。。そして盛り沢山のスタイルになってた経験が以前の私にもありました。
でも、それを全部・全部・全部取っ払った時に、新しい作品、いわゆるクリエイティブって言われる物ができて、その方法が私の中での一番新鮮なデザインが作れるという考えに辿り着きました。そして、「リアリティブ」は、サロンスタイルの中のほんの少し、一歩先のデザイン、一歩先の質感を足してあげる事によって新鮮なものができるんじゃないかなと。
ヘアスタイルって、
サロンスタイルでも、リアリティブでも、クリエイティブでも似合ってないと意味無いと思ってるんで、それがウイッグだろうが、地毛だろうが、モデルさんと一緒に作ってるんで、彼女(モデル)だからできる物でないと私は作りたくないと思っています。そのモデルさんにドンピシャ似合うものを作れば絶対可愛くなると思うし、逆に無茶な事をすると響かない。心に響くものを作ろうと思うと、一番にモデルさんの事を考えてお互いに理解し合ってやってくと新しいものが出来上がると思います。
なんで私がコンテストに出続けるか?って言ったら、
サロンに帰った時にお客様に喜んでもらえるスタイルを提案し続けたいって想いと、表現者としてどこまで挑戦し続けれるのか。結果が全てではないと思うんですよね。やってく過程というのが自分の中での新しい表現を見つけられたりするので。
締め切りや期日に迫られて、当日までもがき苦しんだらその先に絶対いい涙が流せるんじゃないかと思う。そうやって自分をイッパイ イッパイ の精神状態まで追い込んでやり続けると、普段のサロンワークで1日20人ひとりひとり、ちゃんと気持ちを込めてデザインできるようになる。 たぶん、どこまで追求できるかってのがサロンワークに影響してくるんじゃないかと思うので、いっぱい苦しんで、もがいて、新しい自分と出会って欲しいと思います。
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