Creation Support DNC（ディーエヌシー）

【迷いのどん底から頂点へ】

JHAで九州エリア４年連続ノミネートもされて、順風満帆なクリエイションライフですよね。

最初の２年くらいは「撮れてよかったー」「楽しかったー」で済んでたんですけど、３年目（２０１４年）に入ってから「私は何がしたいんだろう？」「何が撮りたいんだろう？」って分からなくなったんです。　結果も出し続けたいと思う中、人と違う事もしなきゃ、インパクトあるものを、、とか、そんなこと色々と考えてたら、何が良いのかも分からない。　いつもの撮影メンバーから「もう少しこうゆうのやってみたら？」とか違う事を言ってくれるんですよね。だけど、「違う事」ってのがよく分かんないんですよ。だって、ウイッグ被せて撮る事は変わらないじゃないですか。。。

【吹っ切れた瞬間】
そんな状況で、いつものように４点の撮影に向けて仕込みをするんですけど、「彩り」ってテーマでCMYKそれぞれの色が持つイメージを作ろうと決めて、その中のイエローとマゼンダは「可愛いもの（違うもの）」を作ってみようと思ったんです。今までの私は強い感じの作風だったから。。。　マゼンダの作品は、たまたまミルボンさんのコンテストに入りましたけど、でも、この2つの作品は私の中では全然良くないんです。とくにイエローなんて人に見せられないくらいです。。。。。こーゆー（可愛い）のを作り慣れてないし、何が可愛いのかも分からない、、だから　すごくストレスがあったんだと思います。

可愛い、、やわらかい、、のを作る事。。そして、溜まったストレスのせいで、残りの２点を「もう、これはヤリます！！」って勢い付いちゃったんです！(笑）

３点目、出来上がりが凄く早かったんですよね。
しかも、撮れた時に「ハッ！！！！　これメッチャいい！！！！」ってなって！今までに味わったこと無かった「撮れたーーー！！！」って感覚があって！！その時は、カメラマンもテンション上がったし、メイクさんも私も皆上がったんです！そして、それが２０１４年のKHA(Kansai Hairdressing Awards)クランプリを取ったんです。

Kansai Hairdressing Awards2014　グランプリ作品

【人生を変えた作品】

撮影で初めて感じた「ハマった」っていう感覚。そして、その作品がKHAでグランプリもとれた。なによりも、私よりずっと実力がある人や、同じクリエイションに携わる人達から、「あの作品良かったよー！！」って言ってくれたのが本当に嬉しかったんです。

そして、思ったんです。

私の撮ってる作品を色んな人に見てもらいたいなって。作品を通じて、新しい人と知り合って話しもできるでしょ？そしたら、そこから刺激をもらって、自分にプレッシャーが掛かる。それと同時に、自分も「もっと、もっと」ってなれる。　次のエネルギーにできるって。この作品が私の人生を変えてくれた様に思います。本当に。

【初めて気づいた自分の強み】

「この作品、まさか女性が作ってるって思わなかった」ってよく言われたんです。あっ、そーゆー風に見えてんのかな？自分ではそのつもりでは無かったんですけど。。でもそれが逆に「私の強みってこれなんだな」っと思って。パッと見は男性が作るようなダーキーな感じの世界観で、でも女性の持つ「雑さ」と「柔らかさ」が入ってる感じ。

でも分からないです。。どうしていいか。。今。。

え？？凄く開けた話に聞こえますけど、、^^

いやいやいや、、開けませんよ！！
開けたと思ったら直ぐ閉じます(笑）

【クリエイション】

クリエイションって、縛りの無い状態の中で１００％自分で決められる訳じゃないですか。自分が本当に作りたい物が作れるんだったら、外国モデル使ってもウイッグ使ってでもやりたい！制限があるのが嫌なんです。お金も掛かる、時間も掛かる、体力も取られる。自分のやりたい事やってるから続いてるんです。そして、やりたいと思わない限りはやれないと思う。で、、それをやって何が残ってるの？？って考えたら終わりです。だから絶対考えないようにしています。

これまで話を聞いてて、作品の見え方が変わりましたよ。　エピソード踏まえて見ると全然見方が違ってきました。

そこなんですよ！撮影って。それを写真だけで伝えなきゃいけないんですよ。だから、想いってのが大事だと思うんです。勢いや想いが有るやつって写真にも自然に出てくるって思います。そして、それが見る人の目に留まる。

次から次へとデザインが沸いてくれないかなーって思いますよ。
そして、ウイッグ足りないから尾石さん早く送ってくださーーい！！って

そんなワガママな依頼、私は相当嬉しいですよ！！

絶対無いですけどね～～～、どうせ直前にならないと出てこないから　笑

いやいや、興味深い話、楽しかったです。　　中山さん、ありがとうございました^^

インタビュアー　：　Teruaki　Oishi（DNC）